「その通り」と認める。
嫌がらせとしか思えない一言。
「お茶の準備やって。先輩にやらせないで。気を利かせようね」
いつもは、時間に余裕のある人の仕事。
他の人が途中まで準備してるのに、ワザワザやれと言う上司。
「(はぁ?私、今すごく忙しいのに私にやらせるの?)・・・承知いたしました!」
嫌がらせとしか思えない一言。
「水槽の電源入れて。苦しくて金魚が下に。気を利かせてね」
「(いつも朝はついてないから!寒いからしたにいるんじゃないの?)・・・。」
嫌がらせとしか思えない一言ってイラっとしませんか?
普段、誰もやってないことを指摘されて〝気を利かせて〟
ちょっと理不尽なこと言われて〝気を利かせて〟
イラっとしますよね。
そんなとき、なんて言いますか?どんな態度とりますか?
笑顔で「ハイ」と言いつつ、隠しきれなくてムッとした表情が出てませんか?
聞えないフリしてませんか?
「嫌がらせとしか思えない一言」を上手に返す方法があります。
それは、「否定せず認めちゃう」です。
具体的には、
「その通りです」
「そうなんですよね」
です。
嫌味を言ってくる人【理由】

そもそも、嫌味を言う人って?
無自覚に言う人と、わざと言う人がいます。
無自覚に言う人って、悪気はないです。
ただ、共感能力が低いだけ。
相手の気持ちを知ろうとしない人。相手の気持ちがわからない人です。
わからない人なので、教えてあげましょう。
「その言葉を言われると、イヤな気持ちになる」と伝えれば、問題は解決です。
伝えても解決しないのが、わざと言う人です。
なんで解決しないのか?
それは、あなたを嫌な気持ちにするのが目的だから。
なんで嫌な気持ちにしたいのか?
それは、ストレス発散のためです。
相手を嫌な気持ちにすることで、スカーっとするから。
そんな人がいるなんて、びっくりですよね。
でも、ちょっとイメージしてみて。
あなたの嫌いな人が、しっぺ返しを食らったときを。
心のどこかで「ざまーみろ!」と思う自分がいませんか。
「痛快TVスカッとジャパン」というテレビ番組を面白いと思う人は多いハズ。
誰しもが「ざまーみろ!」でスカッとして、ストレス発散できるんです。
わざと嫌味を言う人は、「他人に不快感を与えて、ストレス発散をしている人」です。
ストレス発散が下手なのかもしれません。
嫌味を言われた時の返し方

ストレス発散が下手なんだねー。
ストレスたまってんだねー。
苦しんだねー。
かわいそうだねー。
嫌味を聞いてあげよう。
ボコボコに殴られたサンドバッグになったとしても。
とはなりませんよね(笑)
ストレスたまってるのは、わかる。
その上でストレス発散が下手なのも、わかる。
だからといって、嫌味に耐えたくはないですよね。
言われたくないですよね。
そんなときは、相手の嫌味にノッちゃいましょう。
嫌味を言われた時の返し方〝気が利かない人〟
嫌味を言われなくなる返し方があります。
それは「否定せず認める」です。
否定せず認めるとどうなるのか?
「ざまーみろ!」でスカッとして、ストレス発散できなくなります。
「お茶の準備やって。先輩にやらせないで。気を利かせようね」
と言われたら、否定せず認める。
「そうなんです。小さい頃から気が利かない子でした」みたいな感じで。
「水槽の電源入れて。苦しくて金魚が下に。気を利かせてね」と言われたら
「気が利かない人だってみんなに言われます」と言いましょう。
〝気が利かない人〟っていうキャラになっちゃえばいいんです。
普段から「僕は、自己中な人だよ」と言ってる人に、「なんて自己中な人だ」とは批判できない。
嫌味を言われた時の返し方リスト
「否定せず認める」の他にも「ユーモア」「質問する」「とぼける」「チクリと返す」も有効です。
以下は「嫌な言葉を言われたときの返し言葉」です。
書籍「嫌なことを言われた時のとっさの返し言葉」著:森優子より
- 「バカか!」→「はい、バカです」
- 「もう帰るの?」→「はい、帰ります」「帰したくないの?」
- 「何回言ったらわかるんだ!」→「今、何回目ですか?」
- 「しっかりして」→「海馬、やばいかも!」
- 「意外とケチですか」→「今、節約キャンペーン中なんや」
- 「よく食べるね」→「色気ないんで」
- 「けっこう、歳いってるでしょ」→「あら、老眼?」
- 「あなたのこと悪く言ってたわよ」→「それで?反論してくれたの?」
- 「潔癖症だよね」→「あら、きれい好きって言ってよ」
- 「でかいね」→「心もね」
- 「悩みないでしょ」→「ありすぎて一回りしてなくなりました」
- 「能天気でうらやましい」→「どうもありがとう」
- 「根に持ちそうだね」→「意外と持たないのよ」
- 「それが実力なんだね」→「今日のところは」
- 「やること遅くない?」→「慎重なんです」
さいごに
森優子(もり・ゆうこ)
コミュニケーション・アドバイザー。東京生まれ。短大卒業後、西武グループに入社。西武ライオンズのチアリーダーに従事する。結婚、離婚を経てシングルマザーになり、大手広告会社にて求人広告の法人営業を担当。お客様の心をつかむ営業で、2年目には通期(年間4クオーター)を通して「売上、新規売上、新規社数」の全目標を達成した者だけに与えられる、「グランドスラム賞」をとり表彰される。さらに、グループ内における月間MVP賞や月間売上トップ賞をたびたび獲得する。
その一方で、生活のために夜は銀座のクラブホステスとして14年間働き、ナンバーワンホステスの座をキープ。銀座全体が不況にあえぐなか、安定した売上を誇りチーママ 的存在として、オーナーママや後輩ホステス、お客さまからも絶大な信頼を得る。2013年、両親の介護のために惜しまれながらホステスを引退。
「嫌なことを言われた時のとっさの返し言葉」著:森優子
シングルマザーで、凄腕営業マンで、ナンバーワンホステスが教えるコミュニケーション術は、めちゃくちゃ説得力ありますよね。
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