勝つには悪口も有効。
トランプ大統領の説得力がない話で説得する話術~part9~
イメージ操作で説得力を上げる
相手の印象を下げると、自分の発言力が上がります。
印象の悪い人の話は、聞きたくないという心理が働くから。
なので、相手を悪い方向に「ブランド化」しましょう。
「ブランド化」するために何回も何回も繰り返し言いましょう。テレビCMのように。
トランプ大統領は、大統領選の敵手であったヒラリー・クリントンの名前を言うときは「心が歪んだヒラリー」と言っていました。いつもです。
- 世論調査で私への支持率は〝心が歪んだヒラリー〟を超えた
- 〝心が歪んだヒラリー〟は腐っている
そのうち、「ヒラリー」と聞くだけで「心が歪んだ」と頭に思い浮かぶようになります。
人は、不思議なもので何回も何回も見聞きすると「そうなのかな?」と思い始めます。
というのも、実際にヒラリーをめぐるトラブルのニュースに触れると、トランプ大統領の悪口と結びついてイメージされるからです。
「心がないんだな、やっぱりな」「心が歪んでいるから、そういうことするよな」と〝心が歪んだヒラリー〟を証明する情報に敏感になります。
なので自分の発言力を上げたいなら相手の発言力を下げましょう。相手の発言力を下げるために「ブランド化」しましょう。「ブランド化」するために繰り返し言いましょう。
〝心が歪んだヒラリー〟は暴言。誹謗中傷だ。と批判されたトランプ大統領が支持を得たワケ
人の悪口を言ったり、けなしたりする人は、ふつう嫌われていきます。
でもトランプ大統の場合はそうはなりませんでした。
それどころか人気と支持率が向上していきました。
ヒラリーは、トランプ大統領への悪口で逆に人気と支持率を失ってしまいました。
二人の違いは、なにか。
それは、「戦略としての悪口」と「仕返しのための悪口」です。
同じ悪口でも、何を想って言うかによって、聞いてる人は感じ方が違います。お笑い芸人が言う暴言、毒舌が面白いと感じるように。
トランプ大統領の目的は、「大統領になってアメリカをよくしたい」です。
そのためにヒラリーを〝心が歪んだヒラリー〟として悪口ブランド戦略を展開していました。
その証拠にトランプ大統領は、悪口のマーケット調査をしていました。
どういうことかというと、初めは「心のないヒラリー」「心が歪んだヒラリー」「不安定なヒラリー」「無能なヒラリー」と複数の悪口を言っていました。
ツイッターで最終的に多くつぶやかれたのが「心が歪んだヒラリー」
だから、トランプ大統領は、「心が歪んだヒラリー」をキャッチコピーに選びました。
他の証拠は、二人のサイトを見ればわかりました。
トランプ大統領は、自分の政策を掲げていたのに対し、ヒラリーはトランプ大統領の悪口を掲載していました。
トランプ大統領は、ビジネスの要領で〝心が歪んだヒラリー〟というキャッチコピーでヒラリーの人気が上がらないようにしていました。
トランプ大統領は、暴言を言う。大統領になって国をよくするために。
お笑い芸人は、毒舌を言う。笑わせるために。
だから人気がでるし、支持率が上がる。
~P.S~
思い込むと、思い込んだ行動ばかりが目に映る。
大雑把な人と決めつけると、その人がどんなに几帳面な行動をとっても印象は変わらない。
むしろ、その人の大雑把な行動だけが目について「やっぱり大雑把なんだ」と再確認してしまったりする。
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