初頭効果|最初の印象がその後も続く心理学

POINT

最初が肝心。

初頭効果とは

最初に感じた印象は、その後も続くという効果です。

いったん、ある人の印象を決めてしまうと、自分が持った印象が正しいことを証明する証拠ばかりを無意識に集めるからです。

ある人に対して「人の悪口ばかりでイヤな人」という印象を持つと、人を誉めている姿より悪口を言ってる姿、やさしい姿よりイヤな姿が目に留まり、結果的にどんどん「人の悪口を言うイヤな人」という印象を強めていきます。

初頭効果の心理学的実験

初頭効果を提唱したのは、アメリカの心理学者ソロモン・アッシュで以下の実験をしました。

Aグループにある人の特徴を伝えました。伝える際、次の順番で伝えました。

知的→勤勉→衝動的→批判的→頑固→嫉妬深い

次に、Bグループにもある人の特徴を伝えました。ただし今度は先ほどとは逆の順番で伝えました。

嫉妬深い→頑固→批判的→衝動的→勤勉→知的

それぞれのグループに示された単語はまったく同じで、ただ伝える順番を変えただけ。なのに、両グループのこの人物の評価は大きく違いました

Aグループのほうが明らかに良い印象を持ち「この人物を好意的に受け入れる」という結果になりました。

初頭効果を考慮した身だしなみ

どんな服を着てますか?どんなアクセサリーを付けますか?どんな髪型で出かけますか?

多くの人が「自分が好きだから」という理由で身だしなみを整えますよね?

「相手に思わせたい印象があるから」という理由で身だしなみを整えてみるのもありだと思います。

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