子育てに効くピグマリオン効果って何?子供の自己肯定感を高める方法

子供が元気でいてくれたら、それでいい!

とは言いつつも本音は、子供に自信と向上心を持っていろんなことにチャレンジしてほしい!って思うのが親心ですよね。

とはいえ、

・子供に自信を持たせるにはどうしたらいいの?
・どうやったら積極的にチャレンジする子に育つの?
内気な性格ってそのままなの?

という疑問をお持ちではありませんか?

そこでこの記事では、子供を立派に育てたいというそんなお悩みを、子育て勉強中父ちゃん&心理学大好きブロガーの観点から解決します。

具体的には、

  • ピグマリオン効果とは
  • 性格は環境で変わる話
  • 期待と信頼が子供の自尊感情を高める

の順番にご紹介していきます。

3分くらいで読めますし、子育てのお役にたてるかもなので、軽く目を通してみてください。

子育てに効くピグマリオン効果

どうせだったら、クラスの人気者であってほしくないですか。

人気者って、やっぱり優しくて元気で活発な子。

そんなイメージがありますよね。

ピグマリオン効果とは

ピグマリオン効果とは、人は褒められ期待されるとその通りの結果を出すようになる、という効果です。

たとえば、営業部の新人の部下に「おまえには才能がある!売上トップの営業マンになる素質が!」と言い続けたら本当に会社で一番の営業マンになった。みたいな。

ちょっと余談なんですが、ピグマリオンは古代ローマの詩人オイディウスの作品『変身物語』に出てくる王の名前です。

彼は彫刻の名人でもあり、自分の理想とする女性の像を彫りました。

そしてなんと、あまりの美しさに恋をしてしまったそうです。

彼はくる日もくる日も「これが血の通った人間であったら!」と想い続けました。

するとこれを見た女神アフロディーテが、彫像に命を与え、ついに二人は結ばれたという物語に由来して名付けられたそうです。

ちょっと目が、ウルッとして泣けてきました。

天然か?マグロだったら重宝されてるよ??

期待すれば期待通りの人になるか・・・信じれば夢は叶うみたいなフワッとしたこと言われてもな・・・。って思いませんか。

誰だって期待されるとモチベーションが上がる。それでヤル気が出て成果が出る。

なんとなく想像できるけど、本当に効果出るの?

実は、実際に実験した研究データがあるんです。

ピグマリオン効果の心理学的実験

ピグマリオン効果を提唱したのは、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールです。

このことからローゼンタール効果とも呼ばれたりします。

ローゼンタールは、サンフランシスコの小学校の教師たちを対象に次のような実験を行いました。

「ハーバード式学習能力予測テスト」というテストを行うと教師たちに説明しました。これから成績が伸びる子供を判別するテストだと。

そして、子供たちにテストを受けてもらいました。

テストが終わると教師たちに伝えました。「この子たちが今後グングン成績が伸びる子供たちです」

ところが、教師に伝えた「成績が伸びる子供たち」というのはテストで判別したわけではないんです。

「成績が伸びる子供たち」というのは、テストの結果とは関係なくランダムに選んだ子供たちだったんです。

それから、1年が経ちました。もちろん教師は「成績が伸びる子供たち」だと信じて過ごしました。何も伝えてませんから。

一年も騙されたままって・・・。私だったら怒るかも。

どういう結果になったか。

結果は、「成績が伸びる子供たち」の成績が驚くほど伸びました。

なんで?なんで?ランダムに選んだ子供たち、たまたまみんな優秀な子だったの?

なんで伸びたのか?

それは、教師たちの接し方に秘密がありました。

実は、ローゼンタールは約一年間、教師たちを観察してたんです。

サイテー!!!ありえん!

教師たちは、他の生徒より高度なことに挑戦させる、授業中に指名し答えさせる回数が多い、答えがわからないときは気長に待つなど、学習効果が出やすい環境を作り出していたというわけなんです。

先生が積極的にサポートしたからなのか!

教師にも保護者にもちゃんと謝ったんでしょうね!!

ピグマリオン効果というのは、人は期待されると期待された通りの結果を出すという効果です。

というのは、期待された人のモチベーションが上がって人一倍頑張ろうとするから。

期待した人が、積極的にサポートするからなんです。

性格は環境で変わる話

人の性格は、環境にかなり影響されます

この考えは心理学の世界では、有力です。

あのカール・ロジャーズがこの考えを支持しています。日本では、あまり有名じゃないかもしれないけど。

心理相談に来る人をクライエントと呼び始めたのはカール・ロジャーズです。それまでは患者。

共感という考えを強く訴えた人でもあります。

アメリカ心理学会のアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」では第一位に選ばれてます。

「嫌われる勇気」で有名なアドラーも支持してます。

ブライアン・R・リトルも著書の中で触れています。

あとは、メンタリストDaiGoさんも言っています。人間の性格の50%は環境だって。残りは遺伝。

ただ、DaiGoさんによると・・・

めちゃくちゃ面白いことに、子供の性格に親の育て方は関係ないらしいです。

親の育て方や家庭の環境でどれくらい影響を受けるのか?という疑問に対する答えは、ほぼゼロだそうです。

「親のせいで、家庭環境のせいで自分の性格が歪んでしまったという人がいますが、そんなことはない」だそうです。

子供の自己肯定感、親はほとんど関係ないって!

たしかに、言われてみたらそうですよね。

親の言うことは聞かなかったけど、友達の言うことは聞いてたかも。

メンタルの弱さは58%が遺伝で決まってて、家庭環境7%、友達関係が49%占めてるんだって!

DaiGoさんも気になったんだって。なぜ114%?

子育てについて勉強すんのやめたら?(笑)

親は子供の性格に影響しない。

影響しないけど、勉強せなあかんねん。

侍の刀と一緒や。斬りはせんけど、持ってる誇りや。

心意気やないか!!

ゴーレム効果で自己肯定感が低くなる話

ピグマリオン効果は、期待に答えて成長する感じでしたよね。

反対に、期待に答えて成長しなくなるのがゴーレム効果です。

親や先生が「あなたはダメな子、できない子」とマイナスイメージしか持っていないと、自尊感情が低くなり、本当にダメな子になってしまいます。

子供っていつも散らかしますよね。物を勝手に移動させますよね。

「あれ?いつもここにあるのにない・・・またか!」何か問題があると真っ先に子供を疑ってしまうものですが気をつけたほうがいいかもしれません。

≫ 実は怖いゴーレム効果|ピグマリオン効果とは逆の結末に・・・。

ピグマリオン効果を使って子供の自己肯定感を高める方法

ピグマリオン効果を使って子供の自己肯定感を高める方法は、期待して信じぬくことです。

ただ、これがかなり難しい。口で言うのは簡単なんですが。

というのも、ちょっとイメージしてみてほしいんですが、出来の悪い後輩を。

入社したばかりの新人なら別だけど、すでに仕事をそれなりにしているのに成果が出ていない部下に対し「伸びる」と本気で期待できますか?

子供は、出来の悪い後輩よりさらに出来が悪い。

他人には言わないことでも、子供だったら遠慮なく言っちゃったりしませんか?

「いや無理でしょ?絶対無理だから。今までも無理だったでしょ?」

「おまえには無理だって」

「成功するのは、ほんの一握りの人だけなんだよ?やめなさい」

もし子供を疑いそうになっても、強い意志で子供を信じましょう。

「この子ならできる」と。

まとめ

たとえば、学校の集金袋がなくなったみたいなシーン。

テレビドラマでよくあるシーン。

そんときって、家が貧乏で貧しい子が疑われるのがセオリーですよね。

本当は盗んでないのに、みんなから「おまえしかいない」ってワァーワァー避難されて傷つく。みたいな。

信じてもらえないってだけでめちゃくちゃ傷つくんですよね。

まとめます。

  1. 人は他人から期待されたとおりの人になります
  2. 環境が人を良くも悪くもします
  3. 自己肯定感を上げる方法は、期待して信じる

とはいっても、人を信じるってめちゃくちゃ難しいです。

自己肯定感が高くて、チャレンジ精神旺盛な子に育ってほしいなって思うなら、ぜひ「期待して信用する」ということを試してみてはどうでしょう。

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