言葉は作るもの。
上司とコミュニケーションをとろうとしたときの会話。
休憩時間に二人きり。無言はちょっと気まずいから聞いてみた。
「お子さんっているんですか?」
「いるよ」
(お、気まずい空気が薄れた気がする。続けて聞こう)
「まじすか。羨ましい。子どもってかわいいですよね~。今何歳なんですか?」
「3歳。ただ、今、別居中なんだけどね」
みたいな会話。
多くの人が遭遇したくないけど遭遇してしまう気まずいシチュエーション。
多くの人が戸惑ってしまうその直後の、第一声。
もしくは、悪口を話してたら本人に聞かれてしまったとき。
直後の第一声に戸惑いませんか。
「 ・・・お、おはよう(やばい、聞かれた。気まずい。何て言おう?)」
めちゃくちゃ戸惑いますよね。
そんな気まずいシチュエーションの対処法を具体的に紹介します。
人間関係も良好になって、人とのコミュニケーションが楽しくなるハズ。
僕もコミュニケーションが苦手でした。
知らず知らずのうちに反感買ってました。
それで、なぜか冷たくされたり。なぜか怒られたり。
コミュニケーションがめちゃくちゃ苦手だった、そんな僕が変わるきっかけになったのが本です。
コミュニケーションや心理学の本からコミュニケーションについて学びました。
昔の僕みたいにコミュニケーションで悩んでる人に向けて発信しています。
ちなみにこの記事の参考文献は
失敗を上手にリカバリーする方法|著:内藤誼人
です。
- その1:遅刻したときの言い方
- その2:バレないウソのつき方
- その3:約束を忘れてたときの言い方
- その4:怒りを鎮める一言
- その5:説教地獄の最短の抜け道
- その6:悪口を本人に聞かれたときの言い方
- その7:触れないほうがいい話を聞いてしまったときの返し方
- その8:「納期を延ばしてください」とお願いするときの言い方
- その9:言いたいことを言っても相手が怒らない言い方
- その10:傷つけずにビシッと言う方法
- その11:ミエミエの謙遜を言われた時の返し方
1:遅刻したときの言い方
遅刻・・・。
最悪ですね。
前日にしっかり目覚ましかけた。スマホのタイマーもかけた。
「遅刻は絶対にしない!ちゃんと起きる!」と毎日、強く決意して寝てる。
にもかわらず、寝坊。
朝起きて目覚ましを見たら朝礼が始まってる時間。
顔が真っ青。
「あ~最悪。本当最悪。何て言おう。。。。」
こんな場面では以下のように言いましょう。
「事故渋滞で遅刻しました」と。
遅刻したのは、自分以外に原因があると訴えましょう。
カリフォルニア州立大学のバーナード・ウエイナーがした実験で、約束に遅れたときの理由について「コントロール不能なものほど、相手が納得してくれる」という結果を得ています。
なんとなくウソは言いたくない・・・って思いますよね。
学校とか道徳とか世の中の雰囲気で「ウソはよくない」って考えが根付いてるけど、ウソには「良いウソ」と「悪いウソ」がありますよね。
なんとなくわかりますよね。
容姿の良くない人に言うウソとか。
ウソの良い悪いは、「自分のためのウソ」なのか「他人のためのウソ」なのかで決まります。
自分のためのウソは、悪いウソ。
他人のためのいウソは、良いウソ。
正直に「寝坊しました」と言った場合、上司は機嫌が悪くなり怒ります「仕事をなんだと思ってるんだ」みたいな感じで。怒られればへこみます。
一方、「事故渋滞で遅刻しました」と言う場合、上司は気分が悪くならず怒りません「それなら仕方ないか」みたいな。当然へこみません。
遅刻したときって正直に言っても誰も得しません。
ウソには良いウソと悪いウソがあることを知っておきましょう。
そして遅刻したときは、ウソついてでも関係ない誰かの責任にしましょう。
2:バレないウソのつき方
ウソには「良いウソ」と「悪いウソ」があります。
良いウソでもバレると途端に悪いウソに変わります。
ウソをつくときはバレないウソをつきましょう。
バレないウソのつき方は、できるだけ詳しく話することです。
詳しい話は、真実味が増すからです。
ワシントン大学のブラッド・ベルが、交通事故の目撃者の証言の信憑性についての実験をしたところ、事故とは関係ないようなことでも、とにかく詳しく語ると信憑性が増すというデータを報告しました。
たとえば、「図書館に行ってた」とウソをつく場合。
「図書館に行ってた。いつもは子どもが多いけど今日は少なかったなー。んで結局、探してた本がなかったから他の図書館から取り寄せてくれるように頼んで帰ってきた」と言ったほうがリアリティが出ます。
具体的なウソほど相手は信じやすいです。
3:約束を忘れてたときの返し方
「今日が、約束の日ですよね?」と言われて、忘れてた約束をハッと思い出した時とき。
「イヤイヤイヤ、今日じゃないですよ。明日の話ですよ」と自信満々に強引に日付や時間を変えちゃいましょう。
人って基本的に自信がない生き物なので、自信満々に言われると不安になるからです。
他人に強く言われると「そうかも」と思ってしまうからです。
「そこまで強く言われると自分のほうが間違えているんじゃないか?」と不安になるのが人間です。
ただし、証拠のない口約束に限ります。
バレた途端、激怒です(笑)
良いウソと悪いウソがあるのを認識して、自信を持って強引に日付や時間を変えましょう。
4:怒りを鎮める一言
怒られる前に「ありがとう」と言いましょう。
感謝されると怒りがおさまるからです。
たとえば、バスの中に立ってるのが辛そうな人がいます。
そんな光景をイメージしてみてください。
「辛そうだな。可哀そうだな」と思って、その人に「どうぞ」と座席を譲りました。
「ありがとう」って感謝されました。
なんだか心がスーっとしますよね。
人って感謝されるといい気分になります。
「ありがとう」には、怒りをおさめる効果があります。
5:説教地獄の最短の抜け道
息を止めて説教を聞きましょう。
息を止めると顔が赤くなります。
顔が赤くなると、反省していると相手に伝わるからです。
オランダ南東部にあるマーストリヒト大学のピーター・デヤングは、商品を棚から落とした人が赤面していたら、寛大な評価をしてもらいやすく許してもらいやすいという実験結果を発表しています。
説教を早く終わらせたいなら、息を止めてジッと待ちましょう。
6:悪口を本人に聞かれたときの言い方
うっとうしい先輩の悪口でめちゃくちゃ盛り上がっています。
ふと、振り返ると先輩が・・・。
めちゃくちゃ気まずいです。そんな場面での一言です。
「僕たちのホンネを語り合っていたところなんですけど、次は、先輩の番です。どうぞ僕たちに日頃思っていることを何でも言ってください!」と言いましょう。
ホンネをぶつけ合うミーテイングのような感じにしちゃいましょう。
ジェニファー・テリオンという研究者によると、悪口と言うものは、一方的にやるのではなくお互いにやりあう形にすれば、人間関係の一体感を強める効果がある、とのことです。
7:触れないほうがいい話を聞いてしまったときの返し方
うっかり余計なことを聞いてしまい、交通事故にあってしまったときのような悲惨な状況になってしまったら、相談役になりきりしょう。
「3歳。ただ、今、別居中なんだけどね」と言われたら
「そうなんですか・・・。つらいですよね。大丈夫ですか?」と相談役になりましょう。
「まぁ・・・いろいろあるんだ」と話を濁したらそのまま話を終えればいいです。
「あ、ごめんなさい」と話を終えると、ただただ空気が重くなるだけです。
相談役として聞いたほうが関係が深まるかもです。
失言をしないように気をつけるより、リカバリーする方法を覚えるのがおすすめです。
8:「納期を延ばしてください」とお願いするときの言い方
仮定法で軽く尋ねましょう。
具体的にいうと「月曜日までとのことでしたが、もし、納期が水曜日になったとしたら、やはり支障があるのでしょうか?」と尋ねましょう。
なぜ仮定法がいいのかというと、あくまでも仮定の話なのだから、相手も怒るわけにはいかないからです。
ムシの良い話は、仮定法がおすすめです。
9:言いたいことを言っても相手が怒らない言い方
疑問形で主張しましょう。
断定表現は、偉そうで高圧的で、傲慢な人間であるかのようなイメージを与えてしまうからです。
最後を少し濁すだけで、ほんの少し気を付けて濁すだけで、なんだったら言い切った後に無理やり疑問形にするだけで相手に伝わる印象が全く違います。
「とくに若いうちには、あまり自己主張ばかりしていると、まわりからの反感を買いやすい。どんな主張をするにしても、最後の語尾では、必ず相手に投げかける形がいい。・・・んじゃない?」みたいな。
10:傷つけずにビシッと言う方法
言い出す前に前置きをいれましょう。
「悪い意味じゃないんだけど」
「あんまり言いたくないけど」
「失礼を十分承知した上でお伝えいたします」
前置きがあると感じ方が違ってくるからです。
たとえば、上司に「ちょっと大事な話がある」と言われて呼び出されたら「え?なんだろう・・・」と不安になりませんか?
人は誰でも「未知のこと」には不安を覚えます。
話の予告をしてから話を始めましょう。
11:ミエミエの謙遜を言われた時の返し方
「本当めんどくさい。学年主任って」
「全然たいしたことないよ。東大卒ってだけで」
愚痴に見せかけた自慢、謙遜っぽい言い方なのにフタを開けてみたら自慢。
こんなときなんて言えばいいんだ?と思ったことないですか。
愚痴なら「そうだよなー」と言うけど、自慢なら「すごい」って言ってあげたい。
謙遜なら「周りの目を気にしないで」って慰めるけど、自慢なら・・・
僕はずっと困ってました。どっちなんだってずっと悩んでました。
ずっと悩んでたならすぐ解決しろよって話なんですが(笑)
このような感じで相手が愚痴とか謙遜してきたときには、本当は愚痴でもないし謙遜していないです。
そういうホンネをきちんと見抜いてあげて、正面から反論してあげるといいです。
間違っても肯定しないように。大事故になります。
おおげさに反論しましょう。
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