「抱き癖が付くからあまり抱っこしてはいけない」
昔は普通でした。今じゃ考えられないですよね。
とはいえ
- 「おまえのためを想って怒ってやってる」と言う親
- 大勢の前で怒る上司
こういう人に頭を抱えている人も少なくないと思います。
そこでこの記事では、人を育てるのが上手い人ってどんな人?という疑問を読書が大好きな心理学ブロガーの観点から解説します。
具体的には
- 人を育てるのが上手い人について調べようと思ったきっかけ
- 人を育てるのが上手い人の9つの特徴
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、育て方が上手い人とヘタな人の見わけがつくようになり人の育て方にイライラしなくなる可能性が高いので、まずはご一読を。
人を育てるのが上手い人について調べようと思ったきっかけ

僕が育て上手について調べようと思ったきっかけは、職場の上司にボロッカスに怒られてヘロヘロになっていたからです。
当時はめちゃくちゃ怒られていて、精神的に参ってました。みんなの前で大きな声で怒鳴られるけど、いつも最後は「おまえのために怒ってるんだからな」みたいな接し方をされたから。
精神的に追いつめられると、怒られる自分が悪いのか、怒る人が悪いのかわからなくなりました。
そこで出会ったのが読書。コミュニケーションの達人が書いた本、多くの人が支持している本、世界で何千万部発行された本。
その本を読むことで、人を見分ける力がついたと思います。
人を育てるのが上手い人とヘタな人の教え方の違い【9つの特徴】
人を育てるといえば、ピーター・F・ドラッカーが有名ですよね。書籍「マネジメント」は世界中で多くの人が支持する名著です。
あのピーター・F・ドラッカーがこう言っていました。快楽殺人と生贄儀式との違いは何か?と。
生贄儀式というのは、神様に人を捧げる儀式のこと。
少年ジャンプのワンピースでいうと、空島編のカルガラがやったことでしょ?
村人のために娘を蛇に差し出したみたいな。
気楽殺人者と生贄儀式を遂行する人との違いは何か?
人を殺めるという行為は同じなのに、感じる違和感は何か。それは、想いだと。
何をやったかは重要じゃないってこと?
何を想ってやったかが重要ってこと?
楽しんで人を殺めるのか。誰かを救うために殺めるのか。
人を育てるときも同じで、ストレス発散で怒るのか、育てるために怒るのか。
育て上手は、ヤル気を引き出すのが上手な人です」。
1、話を聴く人
人を育てるのが上手い人は、人の話をしっかり聴く人です。
聞くとは違います。聴くというのは、「耳」と「目」と「心」で接するという意味です。
相手の成長を見てないと育てることができないから。
そのためには聴く必要があります。
2、信頼する人
ピグマリオン効果って聞いたことないですか。
ピグマリオン効果とは、人は期待されるとその通りの結果を出すという心理メカニズムです。
「人は期待をかけられたほうが成長する」っていうのが統計で出てます。
この統計でいうと信頼して育てる人は、育て上手ってことになります。
だって信頼する人に育てられたほうが、優秀な人材が育つんだから。
3、成長の機会を与える人
子育てをイメージしてみてください。
最近、子供が服のボタンのつけ方を覚えました。まだまだ不慣れで時間がかかります。付け間違いもします。一番上だけボタンが余ってるみたいな。
だからって親がボタンを付けてしまったら、ボタン付けは上手くなりません。
成長するには多くの失敗と時間が必要です。
なので、育て上手は多くの機会と時間、すなわち成長の機会を与えることの出来る人です。
4、話しかけやすい人
成長には、信頼関係が欠かせません。
信頼関係がないとアドバイスのやりとりができないから。
たとえば、フィギュアスケートの選手とコーチ。
いくらコーチが素晴らしいアドバイスをしても選手が聞く耳を持たなかったらどうでしょう。
話しかけやすいと信頼関係を築きやすいのではないでしょうか。
5、褒める人
どれだけモチベーション高かろうと、怒られてばかりだとヤル気が削られていくんではないでしょうか。
育てる人に求められるのは、ヤル気を削ることではなく、ヤル気を出させることです。
6、ポジティブな言い方をする人
言葉にはポジティブな言い方と、ネガティブな言い方があります。
「そんなやり方じゃ、ダメだよ。もう一度やってごらん。」
「こうしたほうが、もっとうまくいくよ。もう一度やってごらん。」
どっちがやる気がでますか?
育て上手はポジティブな言い方をします。
7、相手目線の人
育て上手は、的確なアドバイスができる人です。
的確なアドバイスをするには相手目線が必須です。
というのは、相手の状況や価値観を把握してからでないと適切なアドバイスはできないから。
たとえば、来月からフリーランスになりたいけどどう稼げばいいかな?という悩みに対して、「おれだったら勉強するかな」というアドバイスはちょっとずれています。
知りたいのは、何を勉強するかではなくて、どう稼ぐかなんだから。
的確なアドバイスをできる人っていうのは、相手の状況に立つことができて、価値観を理解することができる人です。
8、共感する人
育て上手は共感する人です。
育て上手は、伸び悩んでいるときに相談に乗ります。
悩んで相談する人っていうのは、アドバイスが欲しいわけではなくて、ただただ共感がほしい人です。
たとえば、仕事で失敗して上司に相談するとき。
かけてほしい言葉は「分かるその気持ち。おれも若いころに同じ失敗をしたから」です。
「そんなときもあるって。元気を出して。」や「次から気を付ければいいだけの話。忘れて飲みに行こう!」のような励ましの言葉ではなくて、今の気持ちを理解してくれてるような言葉がほしいんです。
落ち込んだときって「わかるわーその気持ち!」の一言がめちゃくちゃ心に刺さったりします。
9、任せる人
成長には任せることが絶対に必要です。
たとえば、車の運転するとき。
運転を上手くなるには、自分で運転しないと。助手席に乗ってるだけでは上達しない。
自分の意志で判断しないと。助手席からあれやこれやと指示されていては上達しない。
助手席に乗ってるだけで、運転が上手くなった人っていないでしょ?
車の運転の上達には、自分で運転することと自分で判断することが必要不可欠です。
成長には、事故する可能性がつきものです。事故を怖れて任せないでいると、いつまで経っても成長しません。
まとめ

非言語コミュニケーション研究の第一人者、レイ・バードウィステルはこう言いました。
「二者間の対話では、言語によって伝えられるメッセージは全体の35%に過ぎず、残りの65%は話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間の取り方など、言葉以外の手段によって伝えられる」
心は言葉ではなくて、表情や身振りに出るようです。
1、話を聴く人
2、信頼する人
3、成長の機会を与える人
4、話しかけやすい人
5、褒める人
6、ポジティブな言い方をする人
7、相手目線の人
8、共感する人
9、任せる人
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