行列できてるよ?あのタピオカ店。気になる!
つられて見ちゃったじゃないか!
他人の動きって気になりませんか。
- 人が集まってると気になる
- 流行に乗りたい
- みんなが持ってると欲しい
- レビューが多いと安心
- ひとりだけ浮いた行動はしたくない
そこで今回は〝 集団心理について 〟心理学大好きブロガーの僕が詳しく説明したいと思います。
心理学に興味があるという方は、ぜひ読んでみてください。
同調行動とは

僕たちはある集団に属しているとき、その集団内の行動パターンにしたがって行動しようとします。自分の意志より、集団の意志を優先しようとします。
こういった心理メカニズムを同調行動といいます。
初詣のお参りがわかりやすいですよね。
お賽銭をいれて手を合わせるのは、みんながそうしているから、みたいな。
たしかにそうかも。手を合わせたり、目をつぶったり…1人だったら絶対やらないね。
どうしてみんなと同じように行動するの?
同調行動に隠された心理

同調行動に隠された心理は
- 嫌われたくない
- 協調性を重視したい
- 仲間から浮きたくない
- みんなと同じだと安心する
- 数が多いと正しいと感じる
- 多くの人と同じ行動をとれば、たいてい正解
- 無意識につられる
などが考えられます。
同調行動の心理学的実験

お店の行列を演出するのにサクラを準備しておく、自分の意見や企画を通すために根回ししておく、こういったステルスマーケティングは日常的に行われているのではないでしょうか。
ソニーがトランジスタラジオ販売時にサクラを使っていたとか。その当時まだ無名だったソニーが海外でとったステマ戦略。
では、具体的に何人必要だと思いますか?たとえば同調行動を利用して自分の意見を通したいとき。根回ししておく人数は何人?
5,6人くらい?
正解は、3人。
サクラが3人いると、被験者の同調率が急増することが、アッシュの同調実験でわかっています。
有名な同調実験は2つです。
- 他人の行動につられるミルグラム同調実験
- 協調性を優先するアッシュ同調実験
ミルグラムの同調実験
ついうっかり他人の行動につられてしまうことってありますよね。
アメリカの心理学者ミルグラムは他人の行動につられる人の心理について実験しています。
繁華街の歩道でサクラが立ち止まり、通りの反対側にあるビルの7階あたりを見上げるのです。
サクラの人数を1人、2人、3人、5人、10人、15人と変え通行人の反応を調べました。
どうなったの?
サクラが1人のときは通行人の4%しか立ち止まりませんでしたが、サクラが15人のときは通行人の40%が立ち止まりました。
止まっても何もないのにねー
歩きながらビルを見上げた人は、サクラが1人だと42%、3人だと60%、5人だと80%にもなったそうです。
サクラの人数が増えるほど、その行動につられる人も増えることがわかりました。
アッシュの同調実験
1951年、ソロモン・アッシュによってある実験が行われました。
スワースモア大学で行われた実験がこのようなものです。
簡単な認知力の実験をするために8人の学生が集められました。
見本と同じ長さの棒は、A、B、Cどれかを答える、非常に簡単なテストです。

Cの線は短いから違うと思う!
Aの線!!!
はい、答えはAです。簡単ですよね。
ただ、なんと実験の結果は3分の1もの方が間違えてしまいました。
なぜでしょう。
実はこちらの実験、集められた8人のうち、7人が用意されたサクラで、ターゲットとなる被験者は1人だけなんですね。
そして、サクラの7人はあえてみんな間違えて、BかCとの回答を先にした結果、なんと被験者も彼らの回答につられて間違えてしまったというのが今回の実験です。
これは、同調圧力を調べる実験だったのです。
サクラ全員が間違えた場合は30%の正解率。
逆に、サクラがみんな正解を答えた場合、被験者は99%の正解率だったそうです。
人の心理で同調圧力がどれだけ強力なのかが、この実験でわかりますよね。
実験のインタビューで被験者いわく、間違いだとわかっていたものの、一人だけ正解して目立つことを恐れたと答えたそうです。
学校のイジメとかダメだとわかっていながらも周りと意見を合わせて参加しちゃったり、プロジェクトで画期的な案が思いついていたのに目立つのがこわくて言い出せなかったりと、こういったことって日常生活でけっこうあるシュチュエーションですよね。
みなさんも心当たりがあるんじゃないでしょうか。
とくに日本は協調性を重んじる文化が根強いので、いたるところで起きているかと思います。
上司が間違っているとわかっていながらも、それを指摘できないのもそうですよね。
まとめ

心理学ってめちゃくちゃ面白いですよね。しかも役に立ちます。
孫子の兵法という2700年間読まれ続けている戦略書があります。戦にビジネスに勝つための戦略が書かれた本です。
スーパースターが読んでいるスーパースターの本です。
武田信玄といえば風林火山、有名ですよね。信玄好きな人も多いと思います。
あれが孫子の兵法に書いてあることなんですよ。
風林火山って孫子なんですよ。
スーパースターが使ってきた書。
徳川家康が江戸幕府の頃にいろんな武将に配ってたらしい、「これ読め、読め、読め!」って。
ずっーーーーと、スーパースターに読まれてる。
最近でいうと孫正義、ビルゲイツ愛読書らしいです。
実はビジネスとか勉強に読まれてるのは、人間関係の本だからなんですよ。
人は木とか石とは戦いませんよね。必ず人と戦うんです。
人を熟知してるかどうかで勝負が決まるんです。
なので現代にも通じるんですよ。2700年、全員がだいたい一緒。
自分の味方がいて、味方に裏切られて、似たような能力のライバルがいて、そういうことが常に続く。
挫折があって、上手く目標を達成できないときがあって、そういうときに悩む。
この本はですね、人の研究。人間を知り尽くしてる。
いつの時代も人の心理をよくわかってる人間が、勝者になってきたのかもしれません。
・人と同じがいい同調行動
・ついつられるミルグラム同調実験
・集団の強制力アッシュ同調実験
[…] ≫ 同調行動とは|集団において周囲の人と同じ行動をとってしまう心理学 […]